訪問介護を主に担っているホームヘルパーは、「ヘルパーステーション」という事業所に勤めている人が多い。
しかし、他にも老人ホームや老人保健施設などの介護系施設や、病院のような医療系の施設でもホームヘルパーは募集されている。
どこで働くのが最も給料が高いのかという疑問を抱く人もいるが、平均年収についてはどの種類の職場を選んでも大きな違いはないのが現状である。
介護や医療の業界では、介護保険制度や医療保険制度の影響を受けて収入に限度がある職場が多く、営利目的で製品販売をしているような企業とは違って施設間での格差が生じにくくなっている。
そのため、ホームヘルパーとして働きたい人は、自分にとってやりがいのある仕事ができる職場はどこかという観点で仕事を探し、高いモチベーションを維持できるようにするのが良いと考えられるだろう。

しかし、合わせて考えておきたいのが運営団体の規模の大きさによる給料の違いである。
同じ種類の職場であってもホームヘルパーの給料には違いが生じていて、規模が大きいほど給料が高めになっている。
どの種類の職場で働きたいかが決まったら、できるだけ大手を選んだ方が稼げる可能性が高いのだ。
また、働く地域によって平均年収が違う傾向もあるので、どこで働くかにこだわりがない人はよく比較吟味するべきだ。
全体的な傾向としては、都心部ほど給料が高くなっている。
都会には大手の施設も多いことも考慮すると、都心部に出てきて働いた方が効率よく稼げるようになるだろう。
ただし、家賃や生活費なども都心部では高い傾向がみられるところには注意してほしい。